腰の痛みとは
腰は常に重い体を支えており、日常的によく使う場所でもあるため痛みが起こりやすいです。
病気やケガによる腰痛
腰痛は何らかの病気やケガが原因となって起こっている場合もあります。
動いたり・歩いたりした時に腰が痛む病気
体を動かす時や歩く時に腰痛が現れる場合には、主に以下のような病気が考えられます。
腰痛が症状の一つとして現れる体の病気
腰痛は腰の病気によるものだけでなく、泌尿器の病気や消化器の病気、婦人科の病気、血管の病気、皮膚の病気などでも起こることがあります。
受診の目安とポイント
激しい腰痛は早急な治療が必要な病気が関係していることも多く、早急な受診が必要です。また、軽い腰痛でも続いていたり、ほかに症状が伴うような場合には、一度、病院へ受診することを考えましょう。
病気によって受診科目は異なりますが、どこに原因があるのか自分で目安をつける事は難しい場合が多いです。腰痛が主な症状である場合にはまず整形外科でよいでしょう。発熱や腹痛など、他の強い症状が伴う場合には内科などへの受診がよいでしょう。
受診の際には、腰痛のほかにどのような症状があるのか、いつ頃症状がでるようになったのかなどを医師に伝えてください。
日常生活上の原因と対処法
日常生活の中での習慣などが原因となって引き起こされる腰痛もあります。
加齢
年齢を重ねるごとに骨が弱くなり筋肉量が減少していくため、腰にかかる負担が大きくなって腰痛を起こしやすくなります。
加齢による腰痛を予防するには
まずは腰やお腹の筋肉量を増やして背骨を支えることが大切です。有酸素運動やウォーキングといった運動が良いといわれていますが、腰痛がないときに無理のない程度で実施しましょう。治療中の方は主治医の指導を受ける事も大切です。
また、丈夫な骨を作るために欠かせないカルシウムやビタミンD、たんぱく質などの栄養素も積極的に摂取し、座る時に良い姿勢を保つこと、無防備に前へかがまないこと、重いものを持たないようにすることも腰痛の予防に大切です。
運動不足
運動をしないでいると腰の筋力量がどんどん減っていき、腰椎に大きな負担がかかってしまいます。運動不足によって肥満になることが多く、その場合にはさらに腰への負担が大きくなって腰痛が起こりやすくなります。
運動不足を感じたら
運動は筋力量の増加や肥満の解消、血流の改善に効果があります。運動不足を感じたら、ウォーキングやストレッチ、ヨガ、筋力トレーニングなど、できることに取り組みましょう。ただし、腰痛がある時に運動すると悪化してしまう可能性があります。
痛みのない時に無理のない程度で行うようにしましょう。
姿勢が悪い
背骨は体を重力から均等に分散するために緩やかなカーブ状を描いています。
しかし、猫背や反り腰など悪い姿勢をとっている時には、重力による影響を強く受けて腰に大きな負担がかかります。大きな負担がかかることで、腰の筋肉が緊張しやすくなって腰痛が起こりやすくなります。
姿勢の悪さを感じたら
悪い姿勢で過ごし続けるとそれが癖になってしまうものです。日頃から正しい姿勢を心がけてください。また、姿勢の悪さを感じたら、意識的に胸を張る、腰を伸ばすなどして正しい姿勢をとるようにしましょう。
長時間同じ姿勢が続く
長時間同じ姿勢を続けることで、腰の筋肉が緊張して血液の流れが悪くなります。また、腰に負担がかかって疲れがたまることで腰痛が発生します。
同じ姿勢が続いた時は
デスクワークや運転など、同じ姿勢が続く作業を行うときには、作業の合間に腰を左右に動かしたり伸ばしたり、軽いストレッチを行って筋肉をほぐすようにします。また、休憩の時には立って体全体を動かすのが良いでしょう。
寝具が合っていない
柔らかすぎる、または固すぎる布団・ベッドを使用している場合、腰に大きな負担がかかり、筋肉が緊張することで腰痛を引き起こすと指摘されています。枕も同様に高すぎる・低すぎるなど、体に合っていない場合にも腰痛の原因になると言われています。
体に合った寝具を選ぶためには
体に合った寝具を選ぶためには、まず体重や背骨の湾曲などから、どの程度の固さ・高さが腰への負担が最も少ないかを知ることが大切です。
多くの寝具メーカーでは、測定器を用いて体に合った寝具をオーダーメイドしてくれます。不安があれば整形外科などで一度医師に相談してみると良いかと思います。
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