手足の切り傷
形成外科で治療を行っている手足の外傷(けが)
手首・足首の関節や腕の骨折は「整形外科」での治療が必要になります。
手や足の指にけがした場合
手や足のけがをした場合、出血している部分の傷口をハンカチなどでしっかりと押さえて止血し、来院してください。
輪ゴムや紐などで指をしばると、指先の血行が悪くなったり、逆に出血が多くなったりすることがあるので避けて下さい。
指のけがの後に、指のしびれや指の曲げ伸ばしができなくなることがあります。この場合、指の神経や腱の損傷を合併している可能性があり、損傷の程度や部位によっては手術が必要です。術後は一定期間の添え木による固定や安静が必要であり、その後のリハビリテーションなどを含めると、治療期間は長くなります。
やけど
やけど、(専門用語では『熱傷』といいます)は熱湯や蒸気、熱した油、アイロン、火など熱いものに皮膚が触れることにより皮膚が損傷された状態です。
熱傷の深さはⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度と3つに分類されます。
Ⅰ度のやけど
皮膚が赤くなる程度のやけどです。通常3~4日程度で赤みが減少し、やけどの跡を残すことなく治ります。『日焼け』は『Ⅰ度のやけど』です。
治療
やけどをした場合、まずきれいな水(水道水やミネラルウオーター)で洗浄し、きれいな水で湿らした布やタオルでやけどした部位を冷やしてなるべく早く来院ください。
ただし、冷やし過ぎに注意して下さい。
治療はやけどの深さによって異なります。
Ⅱ度のやけど
皮膚に水泡(水ぶくれ)を生じる中間の深さのやけどです。Ⅱ度のやけどは治りが早い『浅いやけど』と、治りが遅い『深いやけど』に分けられます。
治療
『Ⅱ度の深いやけど』の場合は、2~3週間しても皮膚の再生が悪く、なかなか治りません。範囲が小さければ慎重に経過を観ながら軟膏療法を続けますが、範囲が広い場合や感染(化膿)を併発した場合には手術(皮膚移植)を行わなければならない場合もあります。
Ⅲ度のやけど
一番深いやけどであり、皮膚は硬く、黄白色となります。やけどが治ったあともケロイドなどのキズ跡が残ります。
治療
皮膚の再生が得られないため、範囲にもよりますが、手術療法が原則です。
やけどの後遺症
Ⅱ度の深いやけどやⅢ度のやけどではキズ跡が残ります。さらにキズ跡の盛り上がり(肥厚性瘢痕・ケロイド)やキズ跡のひきつれ(瘢痕拘縮)を生じ、指や手足の機能障害を伴うことがあります。やけどが治った後も、継続して、紫外線を防ぐ治療、やけどの跡(瘢痕、ケロイド)の治療が必要となります。
やけどの重症化
やけどの範囲が広い場合は命に関わることがあり、専門的な集中治療が必要になります。さらにやけどの創に感染(化膿)をおこすと、菌が体内に侵入し、菌の毒素のために熱が出たり、熱傷創が深くなるなどして重症化します。また初期に適切な治療が行われないと、治るのに時間がかかり、やけどの跡が目立ってしまうことがあります。
やけどを負った場合、「軽いので大丈夫」と思わず、専門医のいる病院での治療をおすすめします。
巻き爪
爪の変形
巻き爪、陥入爪とは主に母趾(足のおやゆび)の爪の端が皮膚にくい込んだ状態です。最初は無症状でもだんだん爪がくい込んでくることにより痛みが生じ、その部位が“じゅくじゅく”(潰瘍化)してきます。細菌感染を併発すると肉のかたまり(肉芽組織)が生じて、靴を履いたり、歩くことが困難な状態になります。
手術による治療
局所麻酔下にくい込んだ爪を根元まで切除し、爪の根である爪母を薬品(フェノール)で処理します。くい込んでいた部位の爪は生えてくることはありませんが、爪の幅が多少狭くなります。日帰り手術で所要時間は約20分程度です。手術の際、局所麻酔が痛いこと、手術後に多少痛みが生じる場合があることが欠点ですが、再発はほとんど無く、翌日からシャワーも可能です。
魚の目
魚の目・タコでお困りではありませんか?
慢性的な靴擦れから生じる「魚の目」や「タコ」。これらを丁寧に取り除き、ケアします。
魚の目、タコの処置
専用の器械を使って硬くなった皮膚(角質)を少しずつ削りながら、ウオノメ、タコなどを治療します。
硬く厚くなった皮膚の部分を処置するので、痛くありません。
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