執筆者
医療法人 良花会 整形外科とくはらクリニック
院長徳原 善雄
資格・所属学会
- 日本整形外科学会認定リウマチ医
- 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
- 身体障害者福祉法指定医
- 整形外科専門医
- 医学博士(大阪市立大学:現 大阪公立大学 医学部 卒)
主に加齢によって現れる、首の骨が変形することで頚椎の中を走る脊髄や神経が障害を受け、首や手足に症状が出る疾患です。頚椎症性脊髄症や頚椎症性神経根症などに分けられます。
椎間板は、背骨を構成する骨と骨のあいだの軟骨成分です。頸椎椎間板ヘルニアは、椎間板の中身が飛び出し、脊椎のなかの神経を障害されることで痛みなどができる疾患です。
交通事故などで首に強い衝撃が加わることで、靭帯・椎間板・関節包・筋肉・筋膜などが損傷した状態をむち打ちと言います。首の痛み頭痛のほか、めまい・腕や手指のしびれ・耳鳴り・吐き気などさまざまな症状につながります。
肩や、頭から背中にかけて、こり・張り・痛みなどを生じ、頭痛や吐き気などを伴うこともあります。猫背や前傾姿勢などで、首や背中が長いあいだ緊張し、運動不足や精神的ストレスによっても起こります。ほかの疾患に起因して肩こりが出ることも少なくありません。そのため、よくある症状だと思って放置せずに検査を受けましょう。
肩関節の可動域が低下し、動かすと痛みを伴いう状態です。肩関節周囲炎・拘縮肩・凍結肩とも呼ばれます。直接原因はわからないことが多く、肩関節を構成する骨・軟骨・靭帯・腱などの炎症が原因だと考えられます。重症化すると安静にしていても疼痛が出るようになり、睡眠にも支障が出るケースが少なくありません。早期に受診しましょう。
肩関節の筋肉の2層構造を調整する腱板に損傷や断裂が起こり、肩をスムーズに動かせなくなります。加齢や転倒などの外傷によって生じることが多いです。重症化すると肩が上がらなくなります。安静にしていても疼痛が出るようになり、睡眠にも支障が出るケースが少なくありません。早期に受診しましょう。
肩甲骨の肩峰と上腕骨の大結節が衝突し、炎症が引き起き、痛みを生じる状態です。多くの場合、肩関節を動かすとジョリジョリとした軋轢音がします。
肩関節が一度脱臼すると、脱臼しやすくなってしまいます。それをくり返してしまう状態を反復性肩関節脱臼と言います。
とくに20歳以下で脱臼を経験すると、80~90%が反復性に移行するとされています。一度目に脱臼した際に、しっかり治療し、なるべく再発を防ぐことが大切です。
複数の方向に向かって肩関節が揺れたり、不安定性が現れたりして、脱臼をくり返す状態です。多方向性不安定症とも呼ばれます。
上腕二頭筋には、2つの腱があります。そのうちの1本である長頭腱が損傷して疼痛が生じる疾患です。長頭腱が断裂して、肘の屈曲力が15%低下することもあります。また、前腕を回す力が10%低下することもあります。主に、野球の投球動作のくり返しによって発症します。
腱板に沈着した石灰が吸収されることで、強い炎症が生じる状態です。肩関節周辺に激烈な疼痛が現れます。多くは、肩関節を動かすことができなくなります。
血流改善薬・ビタミン剤・非ステロイド抗炎薬・神経障害性疼痛改善薬などを利用し、血流や痛みの改善を図ります。症状によって適切な薬を選び、目的や使用量を丁寧にご説明します。
温熱・電気などの物理療法や、必要な運動によるリハビリテーションで、低下した運動機能の改善と治癒を促します。
必要な方には、硬膜外ブロック・仙骨裂孔ブロック・神経根ブロックなどのブロック注射を使用し、神経の炎症を緩和します。
症状によっては、手術を必要とするケースもあります。