リハビリテーション科とは
障害を克服する戦略
近年の脳科学を中心とした医学の進歩に伴い、リハビリテーション医学も多くの人々の関心を集めるようになりました。通常の診療科が疾病を治療の対象とすることに対して、リハビリテーション医学では障害を対象と捉え、それをいかに克服するかという戦略を立てる作業が行われます。障害に至った過程を正すのではなく、そこからいかに日常生活を取り戻すかが治療の主眼となります。このことは、リハビリテーションが“再び適応する”という意味の言葉を語源としていることからもお分かりになるかもしれません。疾病にはそれを起こすに至った病因があり、そのために病理的な変化が起き、そして最終的に病気が発現するというメカニズムがあります。これらのメカニズムに応じた治療法が選択されるのは、骨折などを例にとると分かりやすいかもしれません。転倒などの外因が骨に加わり(病因)、骨が折れて(病理)、痛みや腫れが出現する(発現)という状態です。痛みや腫れには痛み止めなどで対処しますし、骨折そのものには整復(手術)が行われますし、転倒などには転倒予防体操などが行われます。
では、障害の場合ではどうでしょう?
リハビリテーション医学の立場では、少々古い分類になりますが、障害を機能障害・能力低下・社会的不利の三相に分けて考えます。脳卒中による片麻痺を例にとると、片麻痺とは、体の半分が言うことを聞かなくなった状態です。片麻痺という機能障害により歩行などの能力が低下し、そのために仕事や遊びに行くなどの社会的な行動に不利が生じます。これらの障害像を明らかとし、それらに対して様々な方法を駆使して立ち向かうのがリハビリテーション医学なのです。
充実した施設と日本整形外科学会認定のリハビリ専門医
とくはらクリニックでは、日本整形外科学会認定のリハビリ専門医である院長の診断、指示のもと、有資格者のリハビリスタッフにより関節や筋肉の痛みの緩和、関節機能の改善を目的としたリハビリテーションを行っております。
最新の医療機器を用いた電気治療や腰、首の牽引治療はもちろん、専門の国家資格者によるマッサージ治療も行っております。
また脊髄障害による歩行障害や脳梗塞による機能障害に対しても、リハビリテーションを行います。
何でもお気軽にご相談ください。
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