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体外衝撃波治療(Shockwave)について

従来の保存的治療で改善がみられない慢性的な難治性疼痛は、スポーツ活動や日常生活に大きな支障を及ぼします。
体外衝撃波治療(Extracorporeal Shock Wave Therapy, ESWT)は、ヨーロッパを中心に広く普及し、多くの疼痛性疾患に対して除痛と組織修復を目的に応用されている治療法です。
衝撃波は腱付着部障害や骨関連疾患に対して有効性が報告されており、薬剤を使用しないため小児やアスリートの方にも安全に実施できます。
ドーピングの心配がなく、短時間で治癒を促すことができるため、安全で低侵襲な最新の疼痛治療法として注目されています。
作用のしくみ
衝撃波による機械的刺激が以下のような反応を起こし、治癒を促進します。
- 自由神経終末の変性・疼痛伝達の抑制
- 血流改善と新生血管の形成
- 腱や靭帯の再生促進
皮膚を切らずに体外から照射するため、安全で低侵襲な治療です。
特長

- 短時間(約5〜15分)・麻酔不要
- 施術後すぐ日常生活OK
- 薬剤を使わない自然治癒促進療法
- スポーツ選手・成長期の方も安心
適応となる主な疾患
- 足底腱膜炎(かかとの痛み)
- アキレス腱障害
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)/内側上顆炎(ゴルフ肘)
- 膝蓋腱炎、大転子部痛症候群、肩石灰性腱炎 など
安全性について
体外衝撃波治療は、薬剤や注射を用いず、体外から音圧波を照射するだけのため、副作用が極めて少ないのが特長です。
治療の特長
- 治療時間:1回の治療はおおよそ5〜10分程度で終了します。
- 麻酔不要:麻酔などは必要ありませんが、照射中は痛みを感じる場合があります。多くの場合、照射を続けるうちに痛みは次第に軽減していきます。
- 治療後の生活:施術後はすぐに通常の生活や軽い運動を行っていただけます。
- 傷跡なし:皮膚を切開することがないため、傷跡が残ることはありません。
治療の流れ
step01
診察・評価
痛みの部位や原因を診察し、レントゲンやMRIなどで評価し治療が適しているかを確認します。
step02
同意書のご記入
内容にご同意いただいたうえで同意書にご署名をお願いしています。
step03
照射準備
患部にジェルを塗布し、衝撃波を伝達しやすくします。
step04
照射(治療)
痛みの部位に向けて衝撃波を照射します。
step05
終了
終了後は軽い違和感が残ることがありますが、多くは数日以内に軽快します。
費用について
体外衝撃波治療 (自由診療) |
1回:2,000円 (税込) |
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※ 診察は健康保険でのご負担になります。
健康保険負担分と自費2,000円の両方をお支払いください。
まとめ
体外衝撃波治療は、「切らない・薬を使わない・短時間で終わる」
身体にやさしい最新の治療法です。
スポーツ愛好家から一般の方まで、痛みの改善と早期復帰を目指す方におすすめします。
よくあるご質問(Q&A)
衝撃波とは?
高出力の音圧波で、もとは腎結石破砕に使われていました。疼痛治療ではその約10分の1の出力で安全に使用します。
治療中は痛いですか?
照射時に痛みを感じることがありますが、続けるうちに軽くなる方が多いです。
治療は何回必要ですか?
症状にもよりますが、多くは1〜3回で効果がみられます。
(照射の間隔はおよそ1〜2週間ごとが目安です。)
治療効果はどのくらいですか?
報告では60〜80%の方に改善効果がみられています(個人差あり)。
副反応(有害事象)はありますか?
赤み・腫れ・内出血・一時的な痛みなどが出ることがありますが、多くは数日で軽快します。
万が一、症状が強い場合はすぐにご相談ください。